中国
基本情報
(2021.3更新)中華人民共和国(中国)は、1993年12月29日に生物多様性条約、2016年9月6日に名古屋議定書に批准している。
中国のABS法令はまだ策定されていないが、2017年3月にパブリックコメントに掛けられた「生物遺伝資源の取得及び利益配分に関する規定(草案)」(PDF 249KB、中国語)がある。
その際に掲載されていた説明文書はこちら(PDF 256KB、中国語)。
法令は、2020年を目処に策定される、とのことであったが、まだ確認できておらず策定案ができたという話も聞こえてきていない。別件ではあるが、2020年の国家知的財産権戦略の中では、生物資源に関連する伝統的知識のデーターベースを完備するとの方針が示されている。
2020年には、中国にて生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が開催される予定であったが、COVID-19の影響により2021年10月に第1部が開催され、交渉を要する議題を含む第2部は2022年の第3四半期に開催予定である。
2018年現在は、中国からの遺伝資源の取得は、中国全体としては既存法(平成22年度委託事業報告書「中国の遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する政策と法令の現状」参照)に従うということになろう。尚、一部の地方(省)では、条例があるので留意が必要である。
生物遺伝資源関連法(原文のみ)
- 牧畜法(中华人民共和国畜牧法)(2005)→こちら(外部リンク)
- 種子法(中华人民共和国种子法)(2000)→こちら(外部リンク)
- 農作物生殖質資源管理法(农作物种质资源管理办法)(2003)→こちら(外部リンク)
- 野生動物保護法(中华人民共和国野生动物保护法)(2019)→こちら(外部リンク)
保護リスト(2021)→こちら(外部リンク) - 水生生物保護に関する中華人民共和国の実施規則(中华人民共和国水生野生动物保护实施条例)(1993)→こちら(外部リンク)
- 陸上野生生物保護に関する中華人民共和国の実施規則(中华人民共和国陆生野生动物保护实施条例)(1992)→こちら(外部リンク)
- 野生植物保護条例(中华人民共和国野生植物保护条例)(2017)→こちら(外部リンク)
保護リスト(2021)→こちら(外部リンク) - 野生薬剤資源保護管理条例(野生药材资源保护管理条例)(1987)→こちら(外部リンク)
保護リスト→こちら(外部リンク) - 絶滅危惧種野生動植物輸出入管理条例(中华人民共和国濒危野生动植物进出口管理条例)(2006)→こちら(外部リンク)
- 無形文化遺産法(中华人民共和国非物质文化遗产法)(2011)→こちら(外部リンク)
その他情報
(2015.3 更新)1.過去の調査、報告、2国間ワークショップ
- 平成29年度 委託事業報告書「中国 生物遺伝資源の取得及び利益配分の管理に関する条例(草案)」
- 平成25年度 2国間ワークショップ
「日本-中国2国間ワークショップ:遺伝資源と伝統的知識へのアクセスと利益配分に関する政策と法令」 - 平成23年度 委託事業報告書 資料編「中国における無形文化遺産の保護に関する動向と留意点」
- 平成22年度 委託事業報告書「北京報告:中国の民族植物学「第5回民族植物学国家シンポジウム並びに第4回アジア・太平洋民俗学フォーラム」」
- 平成22年度 委託事業報告書「日本・中国2国間ワークショップ:中国における生物資源アクセス規制の現状と将来」
- 平成21年度 委託事業報告書「中国の遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する政策と法令の現状」
- 平成21年度 委託事業報告書 資料編「中国特許法における遺伝資源に関するABS規制」
- 平成20年度 委託事業報告書 資料編「中国における遺伝資源及び伝統的知識に係るABS規制の状況」
- 平成18年度 2国間ワークショップ
「日本・中国ワークショップ:中国の生物資源と伝統的知識へのアクセスと利益配分政策に関する最新動向」